左翼?右翼?

ほかのページをみてもらってもわかるとおり、わたしは現実主義者なので*1、現在の日本の政治の流れからいえば。「右翼」と言われかねない思想を持っている。

ただ、近年、多分小泉さんが首相になったころから、今まで官僚が隠蔽してきた社会のほころびが目に見えてきたので、世論が急激に右傾化してきたようだ。

中学の歴史の教科書では「国民は反戦だったのに、軍部が暴走したため、日本軍事拡大路線になった」という風にかかれている。また「歴史上の文化人に学ぶ」とかって漱石の文章が紹介されていたりする。

実際のところ、確かに「日露戦争のころ」には日本はかなり反戦的雰囲気が大きかった。

アジアの小国であった日本が、大国ロシアと限定的ではあるものの戦うのは反発が大きかったことは予想できる。しかしその後ロシアの政情不安という「運」と軍事的天才たちの成功によって日露戦争は割と大きい成功を収めることができた。

なので、日露戦争第一次世界大戦のころの史料では「市民は戦争に否定的だった」という感じが読み取れる。

これが、第二次世界大戦の始まる直前では日露戦争のときに大もうけした記憶があるので、世論は「開戦やむなし」という雰囲気が強く、「政府も世論を押しとどめることができなかった」とことがあるらしい。

もちろん軍部の暴走というのもあったわけだし、言論の統制もそれなりにはあった*2わけだが、「世論が開戦を望んでいた」ことは注目に値するだろう。

*1:現状追認主義というかもしれないが

*2:そうはいっても終戦後のGHQの報道統制のように存在自体を隠蔽できるほど徹底したものではなかったようだ。