道新に「クローン技術で猫のクローンを作って、しぐさまでそっくりと飼い主大喜び」なんて記事が出ていた。
巷では大きな誤解があるようだが、クローンは「遺伝子が親と同じ」なのであって、容姿にかかわる要素のうち、「遺伝子の決定しないもの」はおなじにはならない。
たとえば、「指紋」などは遺伝子に関係なく、単なる偶然によって発生時に形されるので、本体とクローン個体が同じ指紋を持つことはない。
ほくろなんかも「皮膚上に偶然にできるもの」なので、量の多い少ないは遺伝するかもしれないが、その位置まではクローンを作ったからといって同じにならないはずだ。*1
あと、非常に誤解されていることだが、「記憶」に関してはどうやっても遺伝子に残るものではないので、クローンを作っても「記憶が引き継がれる」ことはない。
*1:早い話が、遺伝子上にはほくろの位置に関する情報は載ってない。
