船舶の通信事情について

アマゾンから購入したRFワールドを読む。

この本いい本なんだけど、結構高い上に図書館にないから困るのよね。

昔は北大図書館にあったけど取るのやめたようです。

 

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RFワールドNo21は船舶通信特集です。

航空業界に続いて船舶業界も通信士という業種がなくなっているので、昔の通信士の職場状況や無線従事者試験の受験記なんかはよくあるんだけど、いまの船舶通信業界の状況がわかる本は珍しいです。

 

簡単に言うと令和の現在、ごく特殊な船を除いて船舶に通信専門の人間は乗ってないし(通信士は航海士と兼務)、モールス信号も手旗信号もありませんってことです。

 

詳細な各無線機の取り扱いなんかが知りたい人は、この本探してください。

 

なお、この本は2013年の本なので内容がちょっと古くて

 

ロランCは日本近海ではすでに廃止されてます。

 

直接印刷電信も使われてなくて、中波は廃止、短波については海上保安庁の本庁だけに設備あり(管区にはない)。インマルサットが使えない海域では必須だったが、やめる方向で国際会議が進行中。

 

船舶通信の設備として、インマルサットの他にイリジウムが使えるような方向で国際会議が進行中。

インマルサットだと極地は使いにくかったのだが、イリジウムが使えるようになるとインマルサットイリジウムがあれば、直接印刷電信とかはいらない方向に進んでます。