RZSSBの出力は尖頭電力ではなく、平均電力で測る

これは結構盲点。RZSSBは結構キャリアレベルが高いとはいえ、尖頭電力と平均電力では5dB位の差があるはず。規定は電波法施行規則第四条の四第2項第三号。

総務省がやったパブコメに日立が賛同のコメントを返しているので、これが理由ということだろう。
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/pdf/080116_5_bs.pdf より。

電波法施行規則第四条の四第2項第三号に『実数零点単側波帯変調方式の無線局の送信設備』が加えられたことにより、変調信号が音声信号あるいはデータ信号の場合に対して、同じ平均電力となる送信機が構成できるようになります。
実数零点単側波帯変調方式の送信信号は、従来の単側波帯変調方式とは異なり、連続した変調信号を送信します。また、実数零点単側波帯変調回路はソフトウェア無線技術で構成されていますので、従来のハードウェアで構成される単側波帯変調回路と異なって、変調信号の振幅のピークを一定のレベルを超えないように制限することが正確にできます。更に、平均電力で規定することは、同じカテゴリに属する狭帯域デジタル通信方式と同じ規定になります。よって、本改正案に賛同いたします。

SSBでは「平均電力」を規定しにくいのは確か。AM系で尖頭電力で規定されてしまうとインターフェアの規定がFM系より5dB位きつくなるし、こうしないとFM系に比べて「RZSSBは飛ばない」ことになるのも確か。

送信機の大きさはおおむね電源、冷却系の大きさであり、終段のピークパワーと密接な関係がある。
ピークパワーがFMに比べて約4倍もでかければ、それはガワも大きくなるでしょうね。

日立の言いたいことについてはそれはそうなんだけど、RZSSBは送信機は単なるR3Eの送信が出来ればいいだけなのでDSP処理で変調をかけなくてはいけない理由は実は無い。
もっと言えばRZSSBというのは受信機の形式であるが、免許申請の際に受信機については申請書に書く必要はないのでR3Eの送信機を作ったときには「RZSSBである」と言い張れば、スプリアス特性も、電力も緩くなってお得である。

R3Eの送信機作ってみようかな。