WEB拾い読み

監督官庁の責任は皆無,見守るのみ
JASRAC排除命令の深層:日経コンピュータ
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090423/329027/


えーと私は「文化庁を潰して文科省にくっつける」って公約を出したらどこの政党でも支援しますよ。

権利の話ではJASRACがもう圧倒的に悪者になっているけれども、私は権利を使う立場でJASRACと話をして「ひどい会社だ」と感じたことはあまりなかった。あまりのお役所仕事のひどさに怒ったことはあるけど*1

JASRACは所詮公務員共済会や相撲協会なんかと同じレベルの「公益法人」なので、これが日本の文化を高めるとか、国民の役に立つなんていうことを考えるとおもうほうが甘いとおもう。

著作権の委託管理におけるJASRACの定款では権利者は、JASRAC以外の権利管理団体に権利を委託すると、そのカテゴリの契約はJASRACに委託できない。また、逆にJARSACに権利を委託すると、権利者は自分自身で権利の許諾をすることもできなくなってしまう。

委託先を決めるのはあくまでも権利を持っている側なので、権利を使用する側は金を払ってはいるものの「客」ではない。だからJASRACが権利者の利益のみを代表して、世の中のためにならないことをいうのも不思議ではない。だから私はJASRACが悪だとはおもわない。

しかし、文化庁は別。こいつは今では権利処理に関する限り存在自体が悪だ。国民全体の利益を保護するためにわざわざ公務員をおいているわけで、権利者側に擦り寄って国民に利益を害するのであればこんなものは早く潰したほうがいい。権利者と権利の使用者の間に立って仲介しうるものは行政しかないにもかかわらず「法には触れていないから問題ない」なんていうのは、まったく仕事をしていないということだ。法律の素案を作るのも文化庁の重要な業務のはずだ。

*1:携帯の着メロ配信は1キャリアが1契約になるので3キャリア分のサービスをすると、3ヶ月に一度9枚の振込用紙が送られてくる。振り込み手数料は当然利用者の負担…まとめろよそれくらい!!とかね。