ATR、指向性アンテナ使った盗聴防止システムを開発

http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/elec/326905

国際電気通信基礎技術研究所(ATR)は、無線の電波強度パターンを秘密鍵とするセキュリティ・システムを開発し、2004年8月21日まで仙台で開催された国際学会「2004年アンテナ伝播国際シンポジウム(ISAP'04)」の展示会場に出展した。

ATRが開発したシステムでは、アンテナ指向性を変えながら一定振幅の電波を通信相手に送信する。受信者は、受信信号と同じ強度パターンを送り返し、双方が同じパターンの信号を送受したことを確かめることで同一の鍵を生成できるという仕組みである。盗聴者が不正に電波を傍受しても、受信場所が違うと電波強度のパターンが異なるため、同じ鍵を生成できない。

微小なフェージングを共通鍵にして通信するとかそういうことかと思ったんですが、どうやらやってることはかなりローテクみたいだ。

反射が無くて、通信するのが両方とも固定していれば問題ないかもしれないが、反射やマルチパスのある状況で「受信者が受け取った受信パターンが本当に正しいのか」*1どうやって解析するのかが見ものだな。

*1:鍵となる強度パターンをどう作るか