デジタルアマチュアの「おいしいところ」はどこだろう

JARL主導で作られたデジタルアマチュアの標準規格である"D-STAR"は規格の質の低さもあったが「いじりどころが無い」ことが"アマチュア無線にそぐわない"と猛反発を受けた。

D-STARは規格にあまりにも問題がありすぎるのでおいといて、アマチュアがデジタル通信に手を出して一番面白いところといえば、エラー訂正やデータルーティングなどのデータを伝送するための「ソフトウェア」の部分だろう。

日本ではアマチュア無線の免許が包括免許になっていないため、アメリカのように自由にアラー訂正の実装を変えて伝送試験を行うことはできないが、エラー訂正や上位層のプロコトルは「電波の質」に影響を与える事項ではなく、周波数帯巾が変化しなければ周波数形式の指定にも変更が無いため、軽微な変更として総通へ届けるだけで変更することができる。
さらに、受信側のエラー訂正の実装を変えること*1など、いじりどころはいくらもある。

アメリカではソフトウェアで変復調をする無線機はSoftware Defined Radioと呼ばれて*2ARRLのライトにもコーナーがあるが、国内ではあまりアマチュアの興味の対象にはなっていないらしい。

*1:これは送信機に手を入れないので免許とはまったく関係なし

*2:日本語では「ソフトウェア無線」と訳すことが多い