非常時にアマチュア無線が何ができるか

アマチュア無線で非常通信の話になると、「非常通信はアマチュア無線の本来業務じゃないから、非常通信を目的としたアマチュア無線局は設置できない」っていいだすひとがいやってほど湧いてくる。

現在の法律の範囲を非常に杓子定規に判断するとそうなるかもしれない。

マチュア業務は「金銭上の利益のためでなく、もっぱら個人的に無線技術に興味を持ち、正当に許可された者が行う自己訓練、通信及び技術的研究の業務金銭上の利益のためでなく、もっぱら個人的に無線技術に興味を持ち、正当に許可された者が行う自己訓練、通信及び技術的研究の業務」だから、非常通信の訓練のためだけに設置する無線局はアマチュア無線局足りえる。

もっと言えばDXCCに代表されるような「カード集め」がはたして自己訓練、通信及び技術的研究の業務足りえるのかは疑問。いや本当に疑問なんだって。

一昔前は電子系のエンジニアの入口がアマチュア無線だったから、アマチュア無線が「科学技術の振興に役立っています」って言えたかもしれないけど、現在は電子工学の入口はロボコンだったり一歩譲ってもPICマイコンだったりするわけで、V,UHFで数十メガも周波数を占有していたり、高周波電流をまき散らしたりすることに対する”アマチュア無線の存在の公益性”ってのがあるのかどうかは本当に考えないといけないんじゃないかと。