NICT、地デジ周波数の空きを自動利用する無線通信の実験に成功

http://www.rbbtoday.com/article/2012/05/24/89664.html :NICT、地デジ周波数の空きを自動利用する無線通信の実験に成功

どうも位置によって前もって電界を計算しておいて、そのエリアに入っているかどうかで電波の使用を許可するシステムのようですが…。それでOKだったら苦労しないんですけどね。

放送局は放送エリアを把握してますけどそれって間違っても送信所から周囲何キロって雑なものではなく、地形によって集落単位で把握している(この辺はたぶん場合によっては携帯電話事業者より細かい)

しかも周波数が(携帯電話なんかに比べて)低いので、ダクトとかの異常伝搬で予想外に電波が飛ぶこともある。
実例としては札幌の手稲送信所の電波が宗谷あたりでかぶったことがある。

…ってぇことを前提にすると位置情報だけで電波出すことを許可するって結構怖い気がするんですけどね。

やろうと思えば、放送と協調して周波数割り当てすればホワイトスペース活用ってそんなに難しいことではないような。
状況が悪化したときに二次割り当ての局の電波を強制的に落としてよくて、いわゆる基地局‐移動局モデルなら周囲の状況もある程度基地局が把握できるんだし。

これを自律的に割り当て可能で、帯域をいつでも確保できるようにすると結構危険だろうね。